佐賀県唐津市相知町・横枕地区で、自然共生サイト「横枕自然共生区域」の農園と里山を 一緒に守り育ててくださる農業ボランティアを募集しています。 農や自然が好きな方、里山保全や生物多様性に関心がある方、地方での暮らしや就農に興味がある方など、参加のきっかけはどんな理由でもかまいません。
活動の場となる「横枕農園」は、 環境省が認定する自然共生サイト(OECM)の中にある小さな田畑です。 田植え・草取り・収穫といった農作業に加え、竹林の整備や水路の手入れ、ビオトープ周辺の環境保全などを通じて、 トンボやカエル、野鳥、野草など多様な生きものがくらす里山の景色を、次の世代へ受け渡していく取り組みです。
横枕は、学びと滞在を組み合わせたボランティアツーリズムやスタディツアーにも最適なフィールドです。 日帰りでの参加はもちろん、連休や長期休暇を利用してゆっくり滞在しながら、里山での暮らしや地域の文化にふれることもできます。 企業の社会貢献研修や、学校・ゼミ単位でのフィールドワークにもご利用いただけます。
NPO法人 唐津Farm&Foodでは、横枕農園での農作業に加え、 一年を通じて自然共生サイト全体の保全活動を手伝っていただけるボランティアを受け入れています。
水稲や野菜の田植え・草取り・収穫といった農繁期(4月〜10月)の作業はもちろん、 希少種サンショウウオが暮らす沢の整備、空き家の片付けや活用に向けた環境づくり、 生物多様性の調査・モニタリング、フィールド視察の受け入れなど、 季節ごとにさまざまな活動があります。
これまでに、唐津市内からは唐津南高校をはじめ、早稲田佐賀高校、小川島の小川小中学校、相知中学校の生徒たちが参加し、 市外からは武雄高校、佐賀大学、九州大学、立命館アジア太平洋大学(APU)の学生が訪れました。 さらに、デンマークやフランスからの海外ボランティア、 企業では大丸福岡天神店(九州探検隊)やパタゴニア、宮崎 MRT 、唐津ダルクの皆さん、 行政では環境省の職員の方々も現地を訪れ、横枕の自然と暮らしにふれながら一緒に手を動かしてきました。
農作業が初めての方も大歓迎です。現地の農家さんやスタッフが、道具の使い方や作業のポイントを一つひとつお伝えします。 生きもの観察が好きな方、環境教育やESD、生物多様性の分野を学んでいる学生の方にとっても、 教科書だけでは得られない「現場の実感」が得られる時間になるはずです。
自然の中で体を動かしてリフレッシュしたい方も、 本格的に農業や里山保全を学びたい方も、まずは一度、横枕農園を訪れてみませんか。 自然と共生する暮らしを体験しながら、ネイチャーポジティブな未来を一緒に育てていきましょう。