安定した再生可能エネルギーでCO2削減
土木工事を主力とする(株)バイオテックス様では、再生可能エネルギーの一つである「地中熱利用空調システム」の普及に取り組んでいます。
これは年間を通して温度が一定の地中を利用することで夏は外気より温度の低い地中に熱を放出、冬は外気より温度の高い地中から熱を採熱するものです。
安定した自然エネルギーの地中熱を、ヒートポンプで大きなエネルギーとして冷暖房や給湯などに活用し、CO2排出量低減や電気量の削減、ヒートアイランド対策につなげることができます。
福岡では家具販売チェーン世界大手・イケアが「福岡新宮店」に国内最大級の地中熱設備を導入し、一時期話題になりました。
環境省が2020年度に実施した調査によると、19年度末までの地中熱ヒートポンプシステムの設置件数は2933件で、戸建て住宅が40.3%と最も多く、次いで事務所の12.6%となっています。
原田社長は「他の再生可能エネルギーと比べ、設置場所を選 ばず、利用できる時間に制約がない」といわれています。
最新技術やノウハウ生かし持続可能な社会に貢献
同社は事業で培ってきた掘削技術を生かし、「ボアホール方式」による地中熱利用システムの工事を手掛けています。これはボーリングマシンを用い、地面を10~100m程度掘削した穴に熱交換器を挿入し、地中から採熱する方式です。
これまで佐賀県内の企業オフィスや公共施設、住宅で施工実績があります。地中熱利用の普及のため、導入コストの削減に向けた研究開発を行うなど、県内企業の中でも地中熱分野への進出をけん引していることが評価され、佐賀県が毎年表彰している第6回「佐賀さいこう企業賞」を受賞しました。最新の技術やノウハウを生かし、ニーズに応じた提案をしています。
また同社に事務局を置く「一般社団法人有明未利用熱利用促進研究会」は、建設や設備、メーカー、大学、銀行、NPO法人などが会員となり、地中熱を利用したモデルルーム見学会開催や地中熱空調システムの実証実験、補助金サポート、展示会出展など、地中熱をはじめとした未利用熱エネルギーに関連した活動を進めています。
温度変化の小さい地中熱の特性は、野菜を保存する室や食品貯蔵の空間、縄文時代の竪穴式住居など、昔から日本の生活に取り入れられています。
持続可能な未来のために、地中熱利用の可能性に今後さらに注目が集まりそうです。
株式会社バイオテックス
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