自然共生サイト・横枕からはじまる、生物多様性と地域共生のストーリー
2024年、佐賀県唐津市相知町横枕でスタートした「唐津ミツバチプロジェクト」は、地域に息づく里山と生物多様性の豊かさを次世代へつなぐための取り組みです。

このプロジェクトは、日本在来のニホンミツバチを守り育てる養蜂活動を通して、人と自然が共に生きる「ネイチャーポジティブ」な地域づくりを目指しています。

※唐津ミツバチプロジェクトは、「GREEN×EXPO 2027全国連携プログラム」に登録された活動です。
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自然と暮らしをつなぐ「ミツバチ」という存在
里山で暮らすミツバチたちは、私たちの食や暮らしを支える大切なパートナー。 花から花へと飛び交いながら受粉を促すその営みは、地域の生態系を守り、作物の実りを育んでいます。

横枕では、地域住民と唐津南高校の生徒たちが協力しながら、ニホンミツバチの巣箱づくりや採蜜作業を体験。
2024年には初めての採蜜にも成功し、自然とともにある暮らしの喜びや大切さを実感するきっかけとなりました。

「共に育て、共に守る」体験を未来へ
このプロジェクトは、単なる養蜂活動ではありません。 ミツバチという小さな命を育てることを通して、自然の循環や多様な生きもののつながり、そして地域の文化や人のつながりを再発見していくプロセスです。

里山の恵みとともに生きる知恵を学びながら、高校生や地域の方々、さらには海外からのボランティアも巻き込み、世代や国境を超えた「環境教育」の場が広がっています。

自然共生サイト・横枕から広がる循環
この活動の舞台となる相知町横枕は、環境省が定める「自然共生サイト(OECM)」に佐賀県で初めて認定された地域です。
厳木川の清流や竹林、水田、雑木林が広がるこの地には、アユやトンボ、カワセミ、そして絶滅危惧種であるサンショウウオなど、多様な生きものが共に暮らしています。
「唐津ミツバチプロジェクト」は、この豊かな自然を活かしながら、地域の資源を循環させ、次世代につないでいく象徴的な取り組みのひとつです。