ネイチャーポジティブ 自然共生サイト

Nature Positive

ネイチャーポジティブ

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佐賀県初の自然共生サイトから広げる ネイチャーポジティブ

NPO法人唐津Farm&Foodは、佐賀県唐津市相知町・横枕地区において、環境省が認定する「自然共生サイト」(佐賀県第一号・OECM国際登録)の管理団体です。生物多様性の保全と地域の持続可能な発展に取り組み、自然・人・社会が共に続くための最適なかたちを現場から探り、自然のしくみを生かした解決(NbS:Nature-based Solutions)を地に足の着いた形で進めています。企業・団体の皆さまには、自然共生サイト支援証明書制度を通じたTNFD・ESG対応のご支援メニューもご用意しています。

▶ 自然共生サイト:唐津市相知町横枕自然共生区域| ecojin(エコジン) - 環境省の特集ページ はこちら

自然共生サイト
佐賀県初の自然共生サイト:相知町横枕自然共生区域

佐賀県初の自然共生サイト:相知町横枕自然共生区域

佐賀県初の自然共生サイトである「唐津市相知町・横枕自然共生区域」は、 2023年度後期の認定に続き、2025年度第1回の「地域生物多様性増進法」に基づく 自然共生サイトとしても正式に認定されました。

この区域は、以下の重要な価値基準を満たす地域として評価されています。

  • 里地里山に代表される、二次的自然環境に特徴的な生態系が存する場としての価値
  • 地域の伝統工芸・伝統行事を支えてきた自然資源の供給の場としての価値
  • 希少な動植物が生息・生育、またはその可能性が高い場としての価値

こうした多面的な価値により、横枕地区は「自然と人が共生する地域」として認定され、 将来世代へ受け継ぐべき重要な里山として位置づけられています。

自然共生サイト
自然共生サイト、横枕での伝統行事、"鬼火焚き"。竹を切り出すことが、適切な間伐および竹林の保護につながっています。

人と自然が共に生きる社会を、次の世代へ

横枕地区では、農薬や化学肥料に頼らない有機的な農の営みや、間伐材・竹の利活用、里山(SATOYAMA)の手入れを通じて、自然の回復力を活かす取り組みが続いています。SATOYAMAは海外でも、人の暮らしと生態系の調和を図る知恵として注目されており、ここでの実践は次の世代へ受け渡す地域のレガシーとして、暮らしと自然の両方を支える土台になっています。

▶ 自然共生サイト内の農園、横枕農園はこちら

自然共生サイト ボランティア
自然共生サイトでの農業・里山保全ボランティア募集

ボランティアツーリズム|自然共生サイト・横枕農園(唐津市)

佐賀県初の自然共生サイト「横枕地区」では、農作業のサポートだけでなく、 里山の整備や生物多様性の保全に関心のある方を歓迎しています。 田植えや収穫などの農の営みはもちろん、竹林管理や水路の手入れなど、 自然と人の暮らしを支える作業を一緒に体験できます。

横枕は、学びと滞在を兼ねた“ボランティアツーリズム”に最適なフィールドです。 初めての方でも地域の方と一緒に取り組める環境が整っており、 自然に触れながらリフレッシュできる時間が待っています。

▶ 詳細・申込はこちら

OECM
自然共生サイトでの九州大学生とのリジェネラティブツーリズム

自然共生サイト、横枕では地域に根づいた伝統文化や風景を守りながら、環境にやさしい観光(エコツーリズム)や教育活動を通じて、国内外の人々とつながる“グローカル”な取り組みも広がっています。

生物多様性
自然共生サイトで唐津南高校と住民とのニホンミツバチの養蜂 "唐津ミツバチプロジェクト"
唐津ミツバチプロジェクト
©Expo 2027

※唐津ミツバチプロジェクトは、「GREEN×EXPO 2027全国連携プログラム」に登録された活動です。

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ネイチャーポジティブ経済
生物多様性の損失を減らし、回復させる行動の内訳 出典:地球規模生物多様性概況第5版(GBO5)(2020)

里山から生まれる、ネイチャーポジティブ・エコノミー

私たちが目指すのは、単に「自然を守る」だけでなく、「自然とともに豊かになる経済」です。地球環境の安全域を示すプラネタリー・バウンダリー(地球の限界)に配慮し、資源の使い方や排出を見直しながら、里山(SATOYAMA)の循環と学びを地域の仕事へつなげていきます。

横枕の自然共生サイトで培ってきた資源循環と環境教育を深め、「地域と自然が互いに支え合う」モデルづくりを進めます。

地域から世界へと広がる『ネイチャーポジティブ・エコノミー』を、私たちはここから発信しています。

▶ グリーンインフラ|小型水力×獣害対策×生物多様性の統合モデルはこちら
▶ サーキュラーエコノミー 資源循環プロジェクトはこちら
▶ 唐津南高校の持続可能な環境教育 ESD Projectはこちら

ネイチャーポジティブ
佐賀県自然史研究会 春の観察会 in 横枕 佐賀大学・徳田教授を中心に、地元住民、専門家、そして子どもたちが集結

九州から世界へ ネイチャーポジティブな社会づくりを共に

現在、横枕のモデルを九州各地へ広げていくプロジェクトが動きはじめています。地域ごとの自然条件や文化を尊重しつつ、SATOYAMAの視点で現場の最適解を共につくり、その学びを開かれた知見として循環させていきます。

その実践のひとつが、小型水力発電を活用して電気柵を動かし、獣害対策・里山保全・生物多様性モニタリングを一体で進める「グリーンインフラの統合モデル」です(2026年・地球環境基金/ERCA助成)。

▶ グリーンインフラ|小型水力×獣害対策×生物多様性の統合モデルはこちら

また、2026年7月には熊本で「Global Nature Positive Summit 2026(GNPS)」が開催され、ネイチャーポジティブの国際的な機運が高まっています。私たちも九州・横枕から、その実践を積み重ねていきます。

企業、自治体、学校、NPOなど、立場を越えたパートナーと力を合わせて、実装と発信を同時に進めます。

唐津FARM&FOODとの協働は、「自然と共に生きる企業」としての姿勢を社会に示す、大きなチャンスにもなります。

▶ Protected Planet (OECM国際データベース)はこちら
▶ 生物多様性見える化マップ(環境省)はこちら
▶ ネイチャーポジティブ宣言はこちら

30by30
生物多様性は人類存続の基盤 出典:生物多様性増進活動促進法について 環境省

SDGsと生物多様性を柱にした 持続可能な地域づくり

唐津Farm&Foodでは、SDGsの達成に向けて、プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)を意識した設計に基づき、SATOYAMAの知恵を生かしながら地域の豊かな自然と共にある活動を展開しています。

特に、里山管理・水土保全・農的循環といった「自然の力を生かす解決」を軸に、気候・水・生物多様性への負荷を減らす実践を重ねています。

  • 有機農業や竹林管理を活かした資源の循環
  • ESD(持続可能な開発のための教育)を軸とした環境教育プログラム
  • 学校や大学との連携によるプラスチック資源循環の体験型ワークショップの実施
  • 海洋プラスチックゴミやマイクロプラスチックの学びを通じた「海を守る教育」

それぞれの活動が結び合い、SATOYAMAの価値を現代の暮らしに活かしながら、持続可能な暮らしと産業を地域から育てる確かな一歩になっています。

OECM 環境省
唐津市相知町横枕地区で環境省と佐賀大学と生物多様性の調査を実施

企業・団体の皆さまへ:自然共生サイトへの支援を募集しています

唐津Farm&Foodでは、環境省認定の自然共生サイト「横枕地区」における保全活動を継続・発展させるため、 全国の企業・自治体・団体の皆さまからのご支援・ご協力を広く募集しています。 特に、環境省が2025年から本格運用する「自然共生サイト支援証明書制度」の活用により、 貴社のCSR・TNFD対応・ESG情報開示にも貢献できる連携が可能です。

支援による企業メリット

  • 支援証明書の取得(環境省発行・公式):CSR活動やIR資料での活用可
  • TNFD(自然関連財務情報開示)対応:ネイチャーポジティブ経営への一歩
  • ブランド向上・ESG評価向上:社会的信頼・社員の誇りに直結

支援の形態(いずれも証明書対象)

  • 資金提供(寄付・協賛金・商品の購入)
  • 技術・ノウハウ提供(環境調査、モニタリング等)
  • 社員参加型のボランティア(里山整備、生物多様性観察など)
  • 物資支援・共同イベント(教育・広報・販促など)

地元企業や団体との協働に加え、全国の皆さまとの新たな連携も広く歓迎しています。 貴社のご関心や強みに応じた支援方法をご提案させていただきます。

OECM ロゴ
OECM ロゴマーク

お問い合わせ・お申し込み

ネイチャーポジティブな未来をともに育ててくださる企業・団体の皆さまは、 下記「お問い合わせフォーム」よりご連絡ください。
ご希望に応じて、制度の詳細や申請の流れについても個別にご説明いたします。

生物多様性の取り組み 実績

生物多様性の取り組み 2026年

福岡女子大学の研究室で、茅や羊毛などの素材と試作品を机に広げ、ホワイトボードに書き込みながら話し合う学生と大丸福岡天神店・唐津Farm&Foodのメンバー
素材と試作品を机に広げて。福岡女子大学にて(2026年9月16日)
製作の段取りを書き込んだホワイトボードの前で、羊毛のオーナメントと紫色の試作オーナメントを手に持つ福岡女子大学の学生2名
試作したオーナメントを手に。ここから製作に入ります

2026/9/16 福岡女子大学でデザイン会議|クリスマスツリーの内容が最終決定しました

アイデアから、つくる段取りへ

2026年9月16日、福岡女子大学で、大丸福岡天神店(九州探検隊)のクリスマスツリープロジェクトのデザイン会議を行いました。8月31日の会議でオーナメントの方向性が決まり、今回はツリーの内容を最終決定する回です。

机の上には、茅や羊毛などの素材と、学生のみなさんが手を動かしてつくった試作品。ホワイトボードには、つくる数や大きさ、作業の手順が書き込まれていきました。「何を飾るか」の話し合いから、「どうやってつくりきるか」の話し合いへ。プロジェクトは、デザインの段階から製作の段階に入ります。

当法人は、阿蘇の動物キーホルダーを唐津で成形します

当法人の担当は、廃プラスチックをアップサイクルした阿蘇の動物キーホルダーです。回収したペットボトルキャップなどをPrecious Plastic 唐津の射出成形でかたちにして、学生のみなさんのオーナメントと一緒にツリーへ届けます。

冬の大丸福岡天神店でのお披露目に向けて、続報をどうぞお楽しみに。

関連リンク

▶ 8月31日・第3回デザイン会議のレポートはこちら

▶ 8月13日・阿蘇での茅の現地調査のレポートはこちら

▶ 7月16日・第1回の顔合わせのレポートはこちら

▶ Precious Plastic 唐津の取り組みはこちら

福岡女子大学の研究室で、机に広げた資料や試作品を囲んで話し合う学生と大丸福岡天神店・唐津Farm&Foodのメンバー
試作品と資料を囲んで。福岡女子大学にて(2026年8月31日)
ツリーのスケッチとアイデアを書き込んだホワイトボードの前に立つ、福岡女子大学の学生3名
ホワイトボードいっぱいのアイデア。学生のみなさんの手でツリーがかたちになっていきます

2026/8/31 福岡女子大学で第3回デザイン会議|クリスマスツリーのオーナメントが決まりました

草原で見たものが、デザインになって帰ってきた

2026年8月31日、福岡女子大学で、大丸福岡天神店(九州探検隊)のクリスマスツリープロジェクト・第3回デザイン会議を行いました。7月の顔合わせ、8月上旬の試作検討、そして8月13日の阿蘇での現地調査を経て、学生のみなさんが持ち帰ったアイデアが、いよいよ具体的なオーナメントの姿になりました。

決まったオーナメント

今回の会議で、ツリーを飾るオーナメントの方向性が決まりました。ひとつは、阿蘇の草原で学んだ茅(かや)を使ったオーナメント。ひとつは、羊毛のオーナメント。そしてもうひとつが、当法人が担当する、廃プラスチックをアップサイクルした阿蘇の動物キーホルダーです。阿蘇の草原の茅、そこで暮らす動物たち——素材もモチーフも、あの草原の景色からやってきました。

当法人の役割=Precious Plastic 唐津で動物をつくる

動物キーホルダーは、回収したペットボトルキャップなどの廃プラスチックをPrecious Plastic 唐津の射出成形でかたちにします。色の混ざり方は溶けるそのときに決まり、同じ模様はふたつとありません。都市のクリスマスツリーに、草原の動物たちが「捨てられるはずだったもの」から生まれて並ぶ——学生のみなさんのデザインを、唐津の工房で受け止めていきます。

冬の大丸福岡天神店でのお披露目に向けて、ここからは製作の段階です。続報をどうぞお楽しみに。

関連リンク

▶ 8月13日・阿蘇での茅の現地調査のレポートはこちら

▶ 8月6日・第2回デザイン会議のレポートはこちら

▶ 7月16日・第1回の顔合わせのレポートはこちら

▶ Precious Plastic 唐津の取り組みはこちら

見渡すかぎり緑の草原がうねるように広がる、夏の阿蘇の牧野の風景
見渡すかぎりの草の海。人の手が千年守ってきた阿蘇の草原(2026年8月13日)
下荻の牧野で、案内してくださる方の話に耳を傾ける福岡女子大学の学生と一行
下荻の牧野で。草原と人の暮らしのつながりを教えていただきました
背丈ほどに伸びた草をかき分けて草原の斜面を歩く学生たち
阿蘇茅葺工房の茅葺き屋根の民家の前で、茅の束を手にした学生たちと一行の集合写真
阿蘇茅葺工房で。茅の束を手に
茅を保管する倉庫の前で、職人さんの説明を聞く学生たち
積み上げられた茅の束を前に、しゃがみこんで茅の説明を聞く学生たち
地面に並べた茅の葉を手に取り、扱い方を教わる学生たち
素材としての茅に、実際に手で触れて学びます
茅葺き民家の囲炉裏のある座敷で、職人さんの話を聞く学生たち

2026/8/13 阿蘇で茅の現地調査を行いました|クリスマスツリーの素材が生まれる草原へ

素材が生まれる場所を、自分たちの目で見る

2026年8月13日、大丸福岡天神店(九州探検隊)のクリスマスツリープロジェクトの現地調査で、熊本・阿蘇へ行ってきました。福岡女子大学の竹内亮 准教授と研究室の学生のみなさん、大丸のみなさんと一緒に、当法人からは小嶋と濱口理事長が参加。オーナメントの素材候補に挙がっている茅(かや)が生まれる場所を、自分たちの目で見にいく一日です。

下荻の牧野・草原へ

最初に訪れたのは、下荻の牧野。見渡すかぎりの草の海が、風にうねるように広がっています。阿蘇の草原は、野焼きや放牧、草刈りといった人の営みによって、千年以上にわたって維持されてきた「人がつくる自然」。案内してくださった方のお話を聞きながら、背丈ほどに伸びた草をかき分けて歩くと、この景色が「ほうっておいてできたもの」ではないことが、体でわかります。

阿蘇茅葺工房で、茅に触れる

午後は阿蘇茅葺工房へ。茅葺き屋根の民家と茅の保管倉庫を見せていただき、囲炉裏のある座敷で、茅葺きの技と草原の茅の話をうかがいました。学生のみなさんは、茅の束を実際に手に取り、その質感や扱い方をひとつずつ確認していきます。草原で刈られた茅が、屋根になり、暮らしの道具になる——素材の背景にある物語ごと、ツリーのデザインに持ち帰ります。

絵から、ものへ、そして素材の産地へ

7月の顔合わせ、8月の試作検討と進んできたこのプロジェクト。今回はその素材の産地に立ちました。草原の茅を使うことは、都市のクリスマスから草原の維持管理を応援することにもつながります。学生のみなさんのデザインがこの体験を経てどう変わっていくのか、冬の大丸福岡天神店でのお披露目を、どうぞお楽しみに。

関連リンク

▶ 8月6日・第2回デザイン会議のレポートはこちら

▶ 7月16日・第1回の顔合わせのレポートはこちら

▶ Precious Plastic 唐津の取り組みはこちら

青々とした横枕の田んぼの前で、タモ網や捕虫網を手に並ぶ生物調査のメンバー
タモ網・捕虫網・胴長。佐賀大学のみなさんと道具を手に、いざ調査へ(2026年8月7日・横枕)
林の縁で、タモ網に入った生きものをのぞきこんで記録する調査メンバー
網に入った生きものを、その場でひとつずつ確認して記録します
コンクリートの壁面の足場金具にとまる、小魚をくわえたカワセミ
調査中に出会ったカワセミ。小魚をくわえていました
枯れ枝の先にとまって羽を休めるトンボのクローズアップ
湿った林床にたたずむカエル
樹木の幹に赤外線センサーカメラをベルトで取り付ける調査メンバー
生きものの通り道を見立てて、赤外線センサーカメラを設置
竹林の中のスギの幹に取り付けられた赤外線センサーカメラ
ここからは、カメラが昼も夜も横枕の生きものを見守ります

2026/8/7 生物多様性モニタリングの生物調査・1回目を実施しました|センサーカメラの設置も

網とカメラで、横枕の生きものを記録する

2026年8月7日、自然共生サイト・横枕で、環境省の令和8年度 生物多様性保全推進交付金(生物多様性保全推進支援事業)による生物調査の1回目を実施しました。「相知町横枕自然共生区域 生物多様性モニタリング高度化・地域主体管理体制構築プロジェクト」の、いよいよ調査本番です。

調査には、自然共生サイトの申請時から調査設計をご一緒いただいている佐賀大学農学部の徳田誠教授と、システム生態学研究室の学生のみなさんが協力してくださいました。

網に入るもの、カメラに写るもの

タモ網や捕虫網を手に、田んぼまわりの水辺から林の縁まで、生きものをひとつずつ確認して記録していきます。調査の途中には、小魚をくわえたカワセミの姿も。

あわせて、林の中には赤外線センサーカメラを取り付けました。8月2日に4Hクラブのみなさんと草刈りをして整えた横枕で、ここからはカメラが昼も夜も生きものの動きを記録していきます。人の目と網ではとらえきれない哺乳類や夜の生きものは、カメラの担当です。

データを重ねて、里山の価値を見えるかたちに

この調査は一度きりではなく、季節を変えて年3回重ねていく計画です。どの季節に、どこに、どんな生きものがいるのか——データを積み重ねることで、横枕の里山の価値を科学的に示し、地域が主体となって守り続けるための土台をつくっていきます。

関連リンク

▶ 8月2日・カメラ設置にむけた草刈りのレポートはこちら

▶ 自然共生サイト「相知町横枕」の紹介はこちら

福岡女子大学の教室で、ツリーのデザイン案を映したモニターとホワイトボードを前に話す大丸福岡天神店のメンバーと、それを聞く学生たち
ツリーの見え方、足を止めてもらう工夫。ひとつずつ詰めていきました(2026年8月6日・福岡女子大学)
福岡女子大学の教室で、手のひらサイズのオーナメント試作品を持って並ぶ学生たちと大丸福岡天神店・唐津Farm&Foodのメンバーの集合写真
それぞれの手に、ひと月で「もの」になった試作品

2026/8/6 福岡女子大学で第2回デザイン会議|クリスマスツリーのオーナメントが動き出しました

学生のみなさんが、試作を手に迎えてくれました

2026年8月6日、ふたたび福岡女子大学へ。大丸福岡天神店(九州探検隊)のクリスマスツリープロジェクト、第2回のデザイン会議です。夏休みの初週にもかかわらず、竹内亮 准教授の研究室の学生のみなさんが、事前に意見を集約した資料と、手のひらサイズの試作品を持って迎えてくださいました。

「絵」から「もの」へ

7月の顔合わせでは、まだスライドの上のアイデアでした。それがひと月で、握れる大きさの試作になっている。ツリーの見え方、通りかかった人に足を止めてもらう工夫、写真を撮りたくなる場所——学生のみなさんの提案を受けて、大丸のみなさんと一緒に、ひとつずつ詰めていきました。

素材の候補には、阿蘇の草原の茅(かや)や羊毛が挙がっています。どれも、その土地で人の手が入りつづけることで生まれてくるものです。

廃プラスチックのオーナメントという宿題

そのなかに、廃プラスチックを使ったオーナメントという案も挙がりました。ここは、私たちの領分です。

Precious Plastic 唐津では、回収したペットボトルキャップを砕き、溶かし、色を混ぜて、ひとつとして同じもののない製品に変えてきました。海に流れ出るはずだったプラスチックが、街のツリーの飾りになる——自然共生サイト・横枕の里山と、唐津の海。私たちが両方をやってきた意味が、ここで一本につながります。

これから

次は、阿蘇での現地調査です。素材が生まれる場所を、学生のみなさんと一緒に、自分たちの目で見にいきます。

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▶ 7月16日・第1回の顔合わせのレポートはこちら

▶ Precious Plastic 唐津の取り組みはこちら

青々とした横枕の田んぼのわきで、夏草の伸びた土手を刈払機で刈り進める4Hクラブのメンバー
青々とした田んぼのわき、夏草の伸びた土手を刈り進めていきます(2026年8月2日・横枕)
刈り終えたばかりの土手と、水路にたまった刈り草をかき出すメンバー
刈った草は水路からもかき出して、水の流れもすっきり
山並みを背に、刈払機で草地を刈り進めるメンバー
作業の合間、小屋の日陰で刈払機の手入れをしながらひと休みするみなさん
真夏の作業は、こまめな休憩と道具の手入れをはさみながら

2026/8/2 生物多様性モニタリングのカメラ設置にむけて草刈りを行いました|唐津の4Hクラブのみなさんと

夏草を刈って、生きものを記録する準備を整える

2026年8月2日、自然共生サイト・横枕で、生きものの動きを記録する赤外線センサーカメラの設置にむけた草刈りを行いました。作業を担ってくださったのは、唐津の農業青年クラブ「4Hクラブ」のみなさんです。

環境省の交付金事業の一環です

この草刈りは、環境省の令和8年度 生物多様性保全推進交付金(生物多様性保全推進支援事業)に採択された「相知町横枕自然共生区域 生物多様性モニタリング高度化・地域主体管理体制構築プロジェクト」の一環です。カメラを設置する場所の夏草を刈払機で刈り、水路の刈り草もかき出して、設置にむけた足場を整えました。

地域の力で守り、記録する

このプロジェクトが目指すのは、モニタリングの高度化だけでなく、地域が主体となって管理を続けられる体制づくりです。地域の農業を担う4Hクラブのみなさんが汗を流してくださったこの日の作業は、まさにその形のひとつ。真夏の暑さのなか、本当にありがとうございました。

これから

草刈りを終えた場所に、順次センサーカメラを設置していきます。横枕の里山にどんな生きものが姿を見せるのか——続報をどうぞお楽しみに。

関連リンク

▶ 2月の4Hクラブ定例会のレポートはこちら

▶ 自然共生サイト「相知町横枕」の紹介はこちら

福岡女子大学の教室で「博多大丸・九州探検隊 クリスマスツリー2026」のタイトルスライドを背に発表する学生2人と、それを聞く参加者
学生のみなさんによるツリーデザインのプレゼンテーション(2026年7月16日・福岡女子大学)
阿蘇の草原に育つヒゴタイをモチーフにしたオーナメント案のスライドを映しながら進む、福岡女子大学でのデザイン会議の様子
阿蘇の草原に育つ植物をかたどったオーナメント案。材料や必要量まで調べ上げられていた
福岡女子大学の教室で、茅の束を囲んで並ぶ学生と大丸福岡天神店・唐津Farm&Foodのメンバーの集合写真
茅(かや)の束を囲んで。ここから今年のツリーがはじまります

2026/7/16 福岡女子大学を訪問しました|大丸福岡天神店のクリスマスに向けた顔合わせ

学生のみなさんのプレゼンテーションから、今年のツリーがはじまりました

2026年7月16日、福岡市東区の福岡女子大学へ。大丸福岡天神店(九州探検隊)が毎年冬に取り組んできた「ネイチャーポジティブクリスマス」——今年のクリスマスツリープロジェクトの、最初の顔合わせです。

迎えてくださったのは、国際文理学部 環境科学科・竹内亮 准教授の研究室のみなさん。この日は学生のみなさんが、自分たちで考えたツリーとオーナメントのデザイン案を、資料をつくってプレゼンテーションしてくださいました。

今年の素材は、阿蘇の草原の茅(かや)

教室の壁に立てかけられていたのは、背丈をこえる茅(かや)の束。今年のツリーには、阿蘇の草原の茅を使う案が検討されています。

阿蘇の草原は、放っておいて残るものではありません。野焼きと採草——人が毎年手を入れつづけることで、はじめて草原のまま保たれます。逆に言えば、茅に使い道がなくなれば、草原を維持する理由も人手も失われていく。だから「街のクリスマスツリーが茅を使う」ということは、飾りの話にとどまりません。都市の需要が、草原の生きものを支えるという筋道になります。

横枕とおなじ構造が、阿蘇の草原にもある

これは、私たちが佐賀県第一号の自然共生サイト・横枕で見てきたことと、そのまま重なります。田んぼに水が入り、竹が炭になり、はちみつが採れる——人の営みが続くから、生きものの居場所が残る。守るために人を遠ざけるのではなく、使いながら守る。それが自然共生サイト(OECM)の考え方です。

大丸福岡天神店のクリスマスツリーは、これまでも九州の自然共生サイトとつながる素材や物語を、街なかへ届けてきました。今年もその延長線上に、阿蘇の草原が加わろうとしています。

これから

今後は、オーナメントの製作、PRパネルの制作、そして現地での調査へと進んでいきます。学生のみなさんの調べる力と、街の売場が持つ発信力。そのあいだをつなぐ役として、私たちもご一緒していきます。

関連リンク

▶ 3月28日・大丸福岡天神店との取り組みも紹介した登壇レポートはこちら

▶ 佐賀県第一号の自然共生サイト・横枕はこちら

水がはった横枕の田んぼの水面に、青空と里山がうつりこみ、植えたばかりの苗が並ぶ(相知町横枕自然共生区域)
水がはった田んぼに、空も、山も、雲も、まるごとうつりこむ(2026年6月30日・横枕)
朝の横枕の田んぼで、苗を積んだ田植え機が水をゆらしながら苗を植えていく
〈夢しずく〉の苗を、一列ずつ植えていく
植え終わったばかりの苗の条列がまっすぐ奥へ伸びる横枕の田んぼと、その先の集落と山
横枕の田んぼ越しに見える里山と集落。田には水がはられ、苗が並ぶ
生きものと人の暮らしが重なりあう、横枕の里山
夏空の下、水をたたえた田んぼに植えられたばかりの苗が広がる横枕の風景

2026/6/30 今年も、横枕の田んぼに水が入りました|自然共生サイト米〈夢しずく〉

水がはった田んぼに、空も、山も、雲も、まるごとうつりこむ

2026年6月30日、唐津市相知町横枕。環境省が認定した、佐賀県で第一号の自然共生サイト——生きものと人の暮らしが重なりあう里山に、今年も田んぼの水が入りました。

水がはると、生きものが戻ってくる

水がはった田んぼには、空も、山も、雲も、まるごとうつりこむ。鳥がさえずり、トンボがやってきて、名前も知らない小さな生きものたちが、水辺に戻ってきます。

その同じ水を分けあいながら、〈夢しずく〉の苗を、一列ずつ植えていきました。

秋には、また穂が垂れる

そのころには、この水の色も、空の色も、すっかり変わっているはずです。

自然共生サイト米〈夢しずく〉、今年の物語が、また一つ、はじまりました。

関連リンク

▶ 5月20日・自然共生サイト米の籾まきのレポートはこちら

▶ 自然共生サイト米〈夢しずく〉はこちら

佐賀大学の教室で「地域からはじめるネイチャーポジティブ」のタイトルスライドを背にマイクを持って話す登壇者
佐賀大学「佐賀SDGsグローカルアクション」でのゲスト講義(2026年6月24日)
Precious Plasticのスライドを映しながら海洋プラスチックの取り組みを説明する講義の様子
後半は「海の現場」——Precious Plastic 唐津の話へ
ボランティアツーリズムの取り組みを紹介するスライドを映しながら進む講義の様子

2026/6/24 佐賀大学「佐賀SDGsグローカルアクション」でゲスト講義を行いました

大学2年生 約40名を前に、90分。里山と海、その両方の現場の話を

2026年6月24日、佐賀大学の課題解決型授業「佐賀SDGsグローカルアクション」に、ゲスト講師として呼んでいただきました。2年生 約40名のみなさんへ、90分の講義です。演題は「地域からはじめるネイチャーポジティブ─OECM(自然共生サイト)と資源循環・環境教育の実践」。登壇したのは、横枕農園代表で当法人副理事の木下です。

唐津の里山と、海。その両方の現場から

お話ししたのは、大きく3つのことです。

  • 環境省に認定された自然共生サイト「横枕」(唐津市相知町)で、地域と一緒に里山を守る活動
  • 海に流れ着いたプラスチックと向き合う、Precious Plastic 唐津の活動
  • そして横枕農園として、これからの里山をどう描いていくか

いちばん伝えたいのは「まず、減らす」こと

海洋プラスチックをアートに変える話もしました。でも、いちばん伝えたいのはいつも「まず、減らす」こと。アートはごみを"見える"ようにするためのものです。その先で、使う量が減ることにつながればと考えています。

専攻が違えば、刺さる場所も違う

80分話して、最後の10分は質問の時間にしました。専攻が違えば、刺さる場所も違う。そこが、いちばんおもしろいところでした。

芸術学部の学生から——「ムツミ工業さんと作った、対馬の海洋プラスチックのブロック。あのドット柄がきれいで。どうやって作るんですか?」。あの色とりどりの粒は、集まったプラスチックの色そのものです。

農学部の学生から——「養蜂で、なぜ収穫量が少なくて飼育も難しいニホンミツバチを選んだんですか?」。"効率"だけではない選び方を、ちゃんと見抜いてくれた質問でした。

関連リンク

▶ Precious Plastic 唐津・資源循環プロジェクトはこちら

▶ 対馬WAVEプロジェクトはこちら

▶ 唐津ミツバチプロジェクトはこちら

防護服を着た唐津南高校の生徒が、採れたてのニホンミツバチの巣板を手にする(相知町横枕自然共生区域)
採れたての巣板。ひと箱ごとに、色も味もちがう
巣箱を開けて採蜜の準備をする参加者
ニホンミツバチの巣板のクローズアップ。段ごとに蜜の色が異なる
いろんな花から、少しずつ。だから「百花蜜」
高校生と子どもたちが一緒に巣板をしぼる様子
地元の方、高校生、子どもたち。世代も地域も越えて、みんなで巣板をしぼる
採蜜に参加した唐津南高校の生徒と横枕の地域のみなさんの集合写真

2026/6/6 今年もニホンミツバチの採蜜をしました|横枕の百花蜜

量では語れない。ひと箱ごとに、季節も土地も、味がちがう

ひと箱の巣から、いろんな花の蜜が混ざった「百花蜜」。2026年6月6日、唐津市相知町横枕。環境省が認定した、佐賀県で最初の自然共生サイト(OECM=里山の生きものを守る区域)で、今年もニホンミツバチの採蜜をしました。

高校生と地域の人が、一緒に続けている

「唐津ミツバチプロジェクト」は、唐津南高校 食品流通科の生徒と、横枕の地域の人たちが一緒に続けている取り組みです。2024年に始まり、いまでは2027年に横浜で開かれる国際園芸博「GREEN×EXPO 2027」の全国連携プログラムにも登録されています。

今年は、新しく入った1年生がデビュー。そして先日、福岡のグリーンマーケットで出会ったご家族も、わざわざ横枕まで来てくれました。地元の方、高校生、子どもたち——世代も地域も越えて、みんなで巣板をしぼります。

量ではなく、物語と味で伝えていく

ニホンミツバチの蜜は、たくさんは採れません。いろんな花から、少しずつ。だから一箱ごとに、季節も土地も、味がちがう。口に含むと、花の香りがふわりと立って、甘さはまろやか。量では語れない。物語と、その土地でしか出ない味で伝えていく——そんな里山のハチミツです。

横枕の百花蜜は、ふるさと納税の返礼品としてもお届けしています。

10年、20年と続く、里山の行事に。その一歩を、今年も子どもたちと踏み出しました。

関連リンク

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にしだ果樹園の果樹棚の下で話を聞く視察メンバー(熊本県玉名郡玉東町)
にしだ果樹園(熊本県玉名郡玉東町)。果樹棚の木陰で「月読み農法」の話を伺う
にしだ果樹園で月読み農法について学ぶ
やまあい村の森で木陰の泥に寝そべる放牧豚(熊本県菊池市七城町)
やまあい村(熊本県菊池市七城町)。木陰で泥に寝そべる放牧豚たち
やまあい村での視察メンバー集合写真

2026/5/25 熊本の自然共生農園を視察しました|にしだ果樹園・やまあい村

月の満ち欠けに合わせて、畑の時間を決める。そんな農園が、熊本にありました

2026年5月25日、共創に取り組む大丸福岡天神店(九州探検隊)、環境省のみなさんとご一緒に、熊本のふたつの農園を視察させていただきました。

唐津Farm&Foodは、海も里山も、人と自然が共生できる場所を増やしていくこと——ネイチャーポジティブをテーマに活動しています。だからこそ、自分たちの先を行く生産者から、学び続けたい。どちらも、本当に素晴らしい生産者でした。

にしだ果樹園(熊本県玉名郡玉東町)

自然栽培を融合させた独自の「月読み農法」。月のリズムに合わせて草刈り・剪定・収穫のタイミングを見極め、農薬も化学肥料も使わずに果実を育てます。初夏のプラムや白桃、晩夏から翌春にかけては熊本名産の晩白柚、温州みかん、不知火、はっさく、日向夏、レモン——育てている品種は30種類以上。一年を通して、畑から果実が途切れません。園内には虫も草も生きていて、自然の流れに沿った、自然と共生する農園でした。

やまあい村(熊本県菊池市七城町)

菊池の山奥、標高400メートルの森で、豚を放牧して育てるオーガニック農園。全国でもごく数少ない、放牧養豚に取り組んでいます。木陰で泥に寝そべり、どんぐりや草を食べて育つ豚たちの姿は、私たちが「家畜」という言葉から思い描く風景とは、まるで違うものでした。

土と、生きものと、時間のリズムに、まっすぐ向き合うおふたつの生産者。視察というより、これからの自然共生のかたちを、たくさん持ち帰らせていただいた一日でした。学ばせていただいたことを、唐津の自然共生サイト・横枕や、佐賀のネイチャーポジティブの取り組みに、つなげていきます。

フランスからのボランティアと横枕の活動 自然共生サイト
フランスから横枕に滞在するERCのボランティア2名
サンショウウオの調査 横枕自然共生サイト
アサギマダラのためのフジバカマ植え付け 横枕
自然共生サイト米の籾まき 横枕の田んぼ
プラスチックキャップのクジラのキーホルダー 旅するクジラ

2026/5/18 フランスからのボランティアと取り組む横枕の初夏|サンショウウオ調査・フジバカマの植え付け・籾まき

海を渡る蝶のために、海を渡ってきた二人が花を植える

2026年5月18日から、フランスから来た2人のボランティアが、唐津・横枕に滞在しています。

なぜ、フランスから横枕へ|ERCがつなぐ世界とのネットワーク

なぜ、フランスから横枕へ——。それは、横枕が「生態系再生コミュニティ(ERC/Eco Restoration Communities)」の、日本で最初のコミュニティだからです。ERCは、自然の回復力をいかし、地域から地球規模へとポジティブな変化を広げていく世界的なムーブメント。横枕はそのネットワークを通じて、世界と直接つながっています。

昨年、ERCを通じてフランスから初めてのゲストが横枕を訪れてくれました。その二人のご紹介で、今年の二人が横枕へ。一度訪れた人が、次の誰かを連れてくる——その連鎖が、小さな里山と世界をつないでいます。

横枕は、佐賀県で初めて「自然共生サイト」に認定された里山でもあります。森・田んぼ・水路がひとつにつながり、人の営みと多くの生きものが重なり合う場所です。滞在中、二人は横枕の仲間たちと一緒に、いくつもの活動に取り組んでくれました。

5/19|サンショウウオの調査

専門家の方をお招きし、横枕に暮らすサンショウウオを調査しました。きれいな水のある場所にしか棲めないサンショウウオの姿は、この里山の環境が健やかであることの、何よりの証です。

5/20|フジバカマの植え付け

アサギマダラという蝶は、海をこえて、遠いときには2,000km以上を旅します。その旅のとちゅうで蜜を吸うのが、フジバカマの花です。「いつか、ここで羽を休めてほしい」——未来の蝶のための花畑を、みんなで一緒につくりました。

5/20|自然共生サイト米の籾まき

秋に実る〈自然共生サイト米〉の、いちばん最初の一歩。一粒ずつ、苗箱に籾をまきました。

生きものを調べ、花を植え、米をまく。どれも、この里山の生きものを少しずつふやしていく、生態系再生の一歩です。海を渡って旅する蝶のために、海を渡ってきた二人が、花を植える。横枕では今、そんな景色が生まれています。二人の滞在は、まだ続きます。

活動の合間には、唐津で集めたプラスチックキャップから生まれたクジラのキーホルダーを、感謝をこめてお贈りしました。

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世界とつながる「ボランティアツーリズム」

これからも横枕は、「ボランティアツーリズム」として、里山を一緒に育てる仲間を世界から迎えていきます。遠くのどこかと、この小さな里山が、少しずつつながっていく。その確かな手ごたえを、私たちは感じています。

▶ ボランティアツーリズム(里山での活動)の詳細・お申し込みはこちら

横枕農園 農繁期 自然共生サイトの畑
農繁期を迎えた自然共生サイト・横枕農園
4月末に植えたナスの生育 横枕農園

2026/5/6 横枕農園の農繁期がはじまりました|自然共生サイトの畑に集まる人と生きもの

生きものと一緒に、夏を育てる季節へ

2026年5月6日、自然共生サイト・横枕で農繁期がはじまりました。横枕は、生きものと一緒に夏を育てていく季節を迎えています。

農薬も化学肥料も使わない、横枕の畑と田んぼ

唐津市相知町の横枕は、環境省に「自然共生サイト」として認定された里山です。農薬も化学肥料も使わない畑と、苗づくりが始まったばかりの田んぼ。ここでの農作業のひとつひとつは、おいしい作物を育てると同時に、その土地に暮らす生きものの居場所を守ることでもあります。

4月末に植えたナスは、今のところ順調に育っています。田んぼでは、秋に実る〈自然共生サイト米〉の苗づくりがスタートしました。今年は昨年よりおいしく、そして少しでも多くの方に届けられるよう、ひとつひとつの作業を積み重ねています。

横枕に、人が集まりはじめている

そして今、うれしい変化が起きています。横枕に、外から人が集まってくる流れが少しずつできてきました。

当法人のサイトを通じて、農業ボランティアの皆さんにたびたび助けていただいており、来週もお手伝いに来てくださる予定です。さらに、昨年参加してくださった方のご紹介で、海外からも新しい方が横枕にやってきます。

生物多様性を守る農業は、専門家だけのものではありません。苗を運ぶ手、ナスの世話をする手——その一つひとつが、減りつづける生きものをふたたび増やしていきます。「ネイチャーポジティブ」という世界共通の目標を、私たちは足元の里山から前へ進めています。

これからの横枕|今月と6月の予定

横枕農園では、これからの季節、次のような作業を予定しています。

  • 今月:ナスとビーツの手入れ、米の苗づくり
  • 6月:田植え、ナス・ビーツの収穫がはじまります

せっかく足を運んでくださる方々には、農作業だけでなく、横枕という場所そのものを好きになってもらえたら——。受け入れの工夫も、少しずつ重ねていきます。

里山に人が集まり、生きものが帰ってくる夏へ。横枕の畑の様子は、これからも少しずつお届けしていきます。

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いきものと緑のサポーターミーティング NPO法人SATOMORI
NPO法人SATOMORI主催「いきものと緑のサポーターミーティング」に参加
横枕農園と副理事 木下の登壇 自然共生サイト発表
佐賀県の自然共生サイト 発表の様子

2026/3/28 NPO法人SATOMORI「いきものと緑のサポーターミーティング」に登壇しました

九州の仲間とつながり、横枕のネイチャーポジティブを伝える一日

2026年3月28日、NPO法人SATOMORIが主催する「いきものと緑のサポーターミーティング」に参加しました。

九州の環境省担当官の発表資料にも、横枕の自然共生サイト米

私たちの自然共生サイトをサポートしてくださっている九州の環境省担当官の発表資料の中にも、唐津の自然共生サイト・横枕と「自然共生サイト米」が紹介されていました。地道に続けてきた活動が九州の場にも届いていることを実感でき、参加した甲斐のある一日となりました。

横枕農園と副理事・木下が登壇

ミーティングでは、環境省の講演に続いて、佐賀県内の各自然共生サイトからの発表が行われました。私たちからは、横枕で育つお米を栽培する「横枕農園」と、横枕出身で当法人副理事の木下が登壇し、地域とともに歩んできた取り組みを紹介しました。

会場には横枕の地元の方も足を運んでくださり、「一番わかりやすかった」と喜んでいただけたことは、大きな励みになりました。

お金に換えられない、私たちのネイチャーポジティブ

発表では、2023年から協力を続けている大丸福岡天神店「ネイチャーポジティブクリスマス」の取り組みも、熱を込めて紹介されました。7月には熊本で「グローバルネイチャーポジティブサミット」も開催される今年、大丸でのクリスマスイベントもネイチャーポジティブに関連した内容になりそうで、今から楽しみです。

地元の方との連携、高校生など若い世代を交えたコミュニケーションの場づくり、そして風光明媚な里山を一緒に守っていくこと。これが、私たちの考えるネイチャーポジティブです。お金には換えられない、かけがえのない価値だと感じています。

なお、今回は佐賀県内でもっとも取り組みが進む鹿島市の皆さんにお会いできなかったのが心残りでした。鹿島市の実践は、ネイチャーポジティブを佐賀県民に広く浸透させていくうえで欠かせないものだと考えています。近いうちに視察にうかがい、あらためてレポートでお伝えする予定です。

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環境省 ネイチャーポジティブ推進セミナー 会場
環境省主催「ネイチャーポジティブ推進セミナー」に参加
環境省発表資料に紹介された横枕の自然共生サイト米
自然共生サイトの認定式 ネイチャーポジティブ推進セミナー

2026/3/18 環境省「ネイチャーポジティブ推進セミナー」で横枕と自然共生サイト米が紹介されました

地道に続けてきた活動が、全国規模の舞台へ

2026年3月18日、環境省が主催する「ネイチャーポジティブ推進セミナー」に参加しました。

環境省の発表資料に、横枕の自然共生サイト米

セミナーの環境省発表資料の中に、唐津の自然共生サイト・横枕、そして横枕で育てた「自然共生サイト米」が紹介されていました。地域の皆さんと地道に続けてきた活動が、全国規模の場に届いている——。それを知ることができただけでも、参加した甲斐がありました。

認定式から先進事例まで、内容の濃いセミナー

セミナーでは、自然共生サイトの認定式、国内外の最新動向の紹介、企業・自治体の先進事例発表、パネルディスカッションなど、盛りだくさんのプログラムが行われました。

事例としては、昨年の大丸福岡天神店「ネイチャーポジティブクリスマス」も取り上げられ、佐賀県内からは鹿島市の取り組みも紹介されました。鹿島市は、自治体としてネイチャーポジティブを推進する先駆的な存在だと感じました。

「熱量のある人が多い」——印象に残った言葉

締めくくりに、環境省の方がおっしゃった言葉が強く印象に残りました。
「自然共生サイトで成功しているところは、熱量のある人が多い」

7月には、熊本で「グローバルネイチャーポジティブサミット」も開催されます。私たちも熱量を持って、横枕での活動をこれからも続けてまいります。

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唐津ミツバチプロジェクト 卒業生と後輩の活動 横枕
卒業生と後輩が一緒に活動した唐津ミツバチプロジェクト
ニホンミツバチのはちみつでつくった手づくりプリン
FBS ミライのアグリ☆スター 取材の様子 自然共生サイト横枕
FBS ミライのアグリ☆スター 取材の様子 自然共生サイト横枕
卒業生へのサプライズ花束 唐津南高校

2026/3/16 唐津ミツバチプロジェクトがFBSの取材を受けました|卒業生から後輩へ受け継ぐESD

先輩から後輩へ。世代を越えて受け継がれる、横枕の学びと想い

2026年3月16日、自然共生サイト・横枕で取り組む「唐津ミツバチプロジェクト」が、FBS(福岡放送)の番組「ミライのアグリ☆スター」の取材を受けました。放送は4月7日を予定しています。

卒業生と後輩が一緒に。はちみつのプリンを地域へ

この日は、今年卒業した二人の生徒が横枕に駆けつけ、後輩たちと一緒に活動しました。先輩たちが育てたニホンミツバチのはちみつを使い、後輩たちが心を込めて手づくりしたプリンを、地域の住民の皆さんに味わっていただきました。

(卒業生の一人は、気合いを込めて髪を"蜂色"に染めて登場してくれました。)「美味しい!」と笑顔になってくださる住民の皆さんのお顔が、この活動のすべてを物語っていました。

卒業生へ、地域からのエール

横枕区の区長さんからは、力強い言葉もいただきました。
「横枕の自然を、守っていかないといけない」

そして、卒業生へはサプライズの花束も。メンバーの一人・奈切さんは、「横枕の美しい未来を描くために」というテーマで最優秀賞を受賞しました。夜遅くまで学び続けていた姿を知っているからこそ、本当に感慨深い受賞です。

ESDが根づくとき、生まれる景色

今年からは、唐津南高校の卒業生たちが、大学で学びを深めて教員となり、一人ずつ唐津へ帰ってきます。

先生に育てられた生徒が、やがて先生になり、また次の世代を育てていく——。ESD(持続可能な開発のための教育)が地域に本当に根づいたとき、こうした景色が生まれるのだと感じています。

地域を盛り上げたいという想いは、確かに後輩たちへと受け継がれています。唐津Farm&Foodは、これからも横枕の自然と学びの循環を、次の世代とともに育んでまいります。

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4Hクラブ定例会 早稲田佐賀高校のプレゼン
4Hクラブ定例会で行われた早稲田佐賀高校生のプレゼンテーション

2026/2/13 早稲田佐賀高校の生徒が「農業と食育」をプレゼン|4Hクラブ定例会

若い世代の発想と現実感覚に学ぶ、これからの農業

2026年2月13日、毎月開催されている農業青年クラブ「4Hクラブ」の定例会に参加しました。 今回は冒頭に、早稲田佐賀高校の1年生によるプレゼンテーションが行われました。

早稲田佐賀高校1年生による「農業と食育」の事業プラン

発表されたのは、同校のビジネスプランコンテストで取り上げられた「農業と食育」に関する事業プランです。 詳細はお伝えできませんが、クラスで1位を獲得しただけあって、完成度の高い内容でした。

印象に残った、若い世代の二つの姿勢

特に印象的だったのは、次の二点です。

  • 農業従事者に直接意見を聞こうとする姿勢
  • きちんと数字を示しながら考えていること

若さゆえの柔軟な発想と、しっかりとした現実感覚。 同じく農に携わる私たちにとっても、大きな刺激となる時間でした。

これから彼らがどんな挑戦をしていくのか、本当に楽しみです。 私たちも若い世代の意見を取り入れながら、農業の可能性を広げていきたいと考えています。

横枕の鬼火焚き 自然共生サイト
2026年1月12日、無事に行われた横枕の鬼火焚き
鬼火焚きの炎 相知町横枕
鬼火焚きで竹炭をつくる試み 横枕
地域住民が集う横枕の鬼火焚き

2026/1/12 横枕の鬼火焚きに今年も参加しました|竹を炭にして畑へ還す

伝統行事を通して見つめ直す、里山の循環と恵み

天候の影響で1日延期となりましたが、2026年1月12日、今年も横枕の鬼火焚きが無事に行われました。

準備から本番へ|地域の力で迎えた鬼火焚き当日

年明け早々の1月4日には、地域の皆さんと一緒に鬼火焚きの準備からスタートしました。 神社周辺では竹の侵食が進み、1本切り出すだけでも大変な作業が続きましたが、力を合わせて竹切りと準備を終えることができました。

竹を伐り、祈りを込め、恵みを畑へ還す

今年は、少し新しい循環も生まれています。 サンショウウオの保全活動で切り出した竹を鬼火焚きに活用し、燃やし切らずに竹炭として残して、横枕農園のナス畑へとつなげていきます。

増えすぎた竹を伐り、鬼火焚きで祈りを込め、残った恵みを農へ返す——。 伝統と自然、そして暮らしがつながるこの時間に、里山の奥深さをあらためて感じました。

これからも唐津Farm&Foodは、唐津の風景と文化を大切にしながら、次の世代へとつないでいきたいと思います。

鬼火焚きの準備 自然共生サイト横枕
鬼火焚きの準備から始まった、2026年最初の里山活動
横枕神社周辺の杉林での竹切り作業
鬼火焚きで竹炭をつくる試み 横枕
地域住民による鬼火焚きの準備 相知町横枕

2026/1/4 鬼火焚きの準備からスタート|竹炭づくりの新たな試み

切った竹を、祈りに、そして畑へ。今年最初の里山仕事

2026年1月4日、唐津市相知町横枕の自然共生サイトにて、今年最初の活動を行いました。 スタートは、地域に古くから受け継がれてきた伝統行事「鬼火焚き」の準備です。

進む竹の侵食と、地域の力で終えた竹切り

今年は昨年と比べ、横枕神社周辺の杉林への竹の侵食が進んでいました。 雑木や太いツルが複雑に絡み合い、竹を1本切り出すだけでも想像以上の時間と労力がかかります。 それでも地域の皆さんの力を合わせ、無事に竹切りと鬼火焚きの準備を終えることができました。

今年の新たな試み|竹炭を農業へ活かす

今年は、これまでにない新しい取り組みも始まりました。 昨年、九州大学の皆さんとともに行ったサンショウウオの保全活動で切り出した竹を、今回の鬼火焚きにも活用しています。

さらに、例年は竹を燃やし切って灰にしていましたが、今年は途中で火を止めて竹炭をつくり、横枕農園のナス畑に撒く予定です。

邪魔者として増えすぎた竹を伐り、鬼火焚きで祈りを込め、残った竹炭を農業に活かす——。 この一連の流れがつながることで、活動の意味がまた一段と深まったように感じています。

唐津Farm&Foodは、唐津の風光明媚な景観を壊すことなく、伝統と環境をつなぎ、深化させながら、持続可能な里山を次世代へ残していきたいと考えています。 1月11日の鬼火焚き本番が、今から楽しみです。