自然共生サイトの認定を考えている自治体・企業・団体の方へ
自然共生サイトは、申請して認定を受けたら終わりではありません。認定のあとも、草を刈り、生きものを調べ、記録を積み重ねていくことで、はじめて「守られている場所」になります。
当法人は、佐賀県で初めて自然共生サイトに認定された唐津市相知町の横枕で、申請から認定後の運用までを、地域の人たちと一緒に自分たちの手で続けてきました。その経験をもとに、これから認定を考えている自治体・企業・団体のご相談を受けています。
横枕で、申請から認定後の運用まで続けてきました
相知町横枕自然共生区域(面積36.67ha)は、令和5年度後期に、佐賀県で初めて環境省の自然共生サイトに認定されました(No.60)。認定されたときの価値は1つで、毎年1月の鬼火焚きに使う竹を切り出す「地域の伝統行事を支える自然資源の供給の場」でした。
2025年度第1回には地域生物多様性増進法の認定に移り、価値は3つになりました。「里地里山の二次的自然に特徴的な生態系」「地域の伝統行事を支える自然資源の供給の場」「希少な動植物が生息・生育する場」です。国際的な保護地域のデータベース Protected Planet にも登録されています(ID 555781451)。計画期間は2025年9月から2030年8月までです。
認定のあとも、調べて、記録しつづけています
2026年度は、環境省の生物多様性保全推進交付金(生物多様性保全推進支援事業)を受けて、横枕の生物調査を季節を変えて重ねています。8月の1回目では、林の中に赤外線センサーカメラを設置しました。10月の2回目では、年に一度水を落とす井堰の中を調べ、魚類、エビ・カニ類、貝類、昆虫など多様な生きものと、希少な生きものを複数確認しました。カメラには、横枕を歩き回るイノシシの姿も映っていました。
調査の結果は、地域の子どもから大人まで楽しみながら知ってもらえるよう、小冊子(ZINE)・パンフレットにまとめる準備も進めています。
▶ 8月・第1回生物調査とセンサーカメラ設置のレポート
▶ 10月・第2回生物調査(井堰まつり)のレポート
支援できること
1. 季節の確認から始めます
植物の調査は季節に左右されます。ご相談を受けたら最初に、その年の調査が春の花期に間に合うかを確かめ、準備の段取りを逆算します。
2. 申請書の骨格を整理します
サイトの概要(場所・面積・区域の分け方)、どの価値に当てはまるか、保全と利用の活動計画、モニタリング計画、実施体制、関係法令の特例措置の有無。申請に必要な情報を、区域の実情に合わせて一緒に整理します。
3. 認定後の運用まで考えます
モニタリングや観察会を続けていく体制づくりや、環境省の30by30アライアンスが運営する支援マッチングの活用まで、認定のあとを見据えて一緒に考えます。
地域の行事と暮らしの中で、続けられる形に
行政は制度と場を、企業は事業をもっています。当法人は、草刈りや調査、観察会といった現場の作業を続けるところまでを通して担います。
横枕では、鬼火焚きに使う竹の切り出しや、井堰まつりに合わせた生物調査など、地域の行事と重ねて作業を続けてきました。特別なことを新しく始めるのではなく、その土地にもともとある暮らしや行事の中に、自然を見守る仕組みを組み込んでいく。申請書づくりから、認定のあとも活動が続く形まで、横枕で積み重ねてきたやり方をもとに一緒につくります。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. いつから準備を始めればよいですか?
植物の調査は季節に左右されるため、まずその年の調査が春の花期に間に合うかを確認します。春を逃した場合は、秋に調査を始めて翌年の春に補う、2回の調査で組み立てる方法があります。
Q2. 費用はどのくらいかかりますか?
金額は掲載していません。区域の規模や、新たな調査が必要かどうかを伺ったうえで、個別にご相談します。
Q3. どこまで支援してもらえますか?
申請書の骨格の整理から、認定後のモニタリングや観察会の運用まで、ご相談の内容に合わせて関わり方を決めます。
関連リンク
▶ ネイチャーポジティブ|佐賀県初の自然共生サイト 相知町横枕自然共生区域
▶ 横枕農園
▶ Nature Positive in Karatsu (English)
お問い合わせ
自然共生サイトの申請・伴走のご相談は、お問い合わせフォームからご連絡ください。「認定を考えはじめたところ」という段階でもかまいません。