対馬は、立地、地形、海流、気象等の地理的な条件が重なり、多くの海ごみが押し寄せます。対馬市では、漁業者やボランティアの方々の協力を得ながら、毎年約8千立方メートルを回収し、対馬クリーンセンター中部中継所(峰町櫛)にて、再資源化に取り組んでいます。
NPO法人唐津Farm&Food(Precious Plastic 唐津は株式会社博多大丸の九州探検隊と長崎県対馬市と、対馬の海ごみをアート作品にアップサイクルする「海ごみアートプロジェクト」を行いました。
回収された海ごみが集められる対馬クリーンセンター中部中継所に作品を展示しています。
「海ごみアートプロジェクト」では、対馬市で回収された海洋プラごみをプレシャスプラスチックの射出成型機で溶かし、様々な色のタイル型に成形しました。
そして、それらのタイルを組み合わせて一つの絵柄に仕上げました。作品のモチーフにしたのは、対馬の代表的な渡り鳥である「ヤマショウビン」です。黒い頭、白い胸、腹から下尾筒は橙色、紺色の翼と赤いくちばしを持つ美しい渡り鳥で、自然豊かな対馬の象徴です。
この作品は、対馬市立西部中学校や長崎県立対馬高等学校、対馬市民など多くの人たちと共同で制作しました。
海ごみアートプロジェクトin対馬
- 2023年4月21日 対馬市海岸漂着ゴミ調査
- 2023年4月21日 対馬市 西部中学校1年生と海洋プラスチックリサイクルタイル作り、講和
- 2023年4月22日 アースデイ!海ゴミアートプロジェクトin対馬
対馬市海岸漂着ゴミ調査 長崎県 2023/4/21
対馬市は、日本と韓国の間に位置する島で、豊かな自然や歴史があります。しかし、対馬は地形や海流の影響で、多くの海ごみが流れ着く場所でもあります。
2022年11月には、対馬市と株式会社博多大丸がSDGs(持続可能な開発目標)に関する包括連携協定を締結しました。この協定では、「多くの方々に海ごみ問題について知ってもらうこと」を目標として掲げています。
その一環として、「海ごみアートプロジェクト」が企画されました。
対馬市 西部中学校1年生とリサイクルタイル作り、講和 2023/4/21
西部中学校1年生の総合学習と自己表現部の部活動で一緒に活動しました。 対馬市SDGs推進課や九州探検隊、プレシャスプラスチック唐津から海ごみ問題やSDGsについて講話をしました。 その後、実際にプレシャスプラスチックの機械を使ってタイル作りを行いました。
アースデイ!海ゴミアートプロジェクトin対馬
令和5年4月22日(土曜日)アースデイ地球の日に、中部中継所において、長崎県立対馬高等学校ユネスコスクール部や対馬市立西部中学校自己表現部の生徒、市民の皆さまとの共同作業によりアート作品を展示しました。タイルを組み合わせて一つの絵柄に仕上げました。
作品のモチーフにしたのは、対馬の代表的な渡り鳥である「ヤマショウビン」です。黒い頭、白い胸、腹から下尾筒は橙色、紺色の翼と赤いくちばしを持つ美しい渡り鳥で、自然豊かな対馬の象徴です。
作業を通じ、生徒たちからは「色鮮やかできれい。かわいい」や「ごみを使ってアートを作れたのはとても貴重な体験」といった感想が聞かれ、ごみを“ごみ”として捉えるのではなく、価値ある資源に変えることができる可能性を参加者みんなで共有しました。
海ごみアートプロジェクト
Precious Plastic の活動を通して、唐津Farm&Foodは対馬、宮崎、唐津で海ごみタイルアートを作成しました。 対馬では株式会社博多大丸さまと対馬市、宮崎では株式会社MRTさまと宮崎県、そして唐津では離島小川島の小川中学校の生徒達と佐賀県と協力し制作しました。
プラスチックを新しい価値に変えていく 『プレシャスプラスチック』の活動により粉砕した様々な色のプラスチックゴミを タイルに成形し、作成することができました。
アート制作にご協力くださった方達の海を守りたいという思いが、 必ずや多くの人たちの心に末永く強く訴えかけるアート作品だと信じています。