九州から“ネイチャーポジティブ”を届けるクリスマスプロジェクト
「ネイチャーポジティブクリスマスプロジェクト」は、大丸福岡天神店との連携を軸に、九州各地の自然共生サイト(OECM)と市民・学生・企業をつなぎながら、クリスマスシーズンに「自然再興(ネイチャーポジティブ)」のメッセージを発信する取り組みです。
2023年の「サーキュラーエコノミー」、2024年の「生物多様性」を経て、2025年のテーマは「ネイチャーポジティブ 〜人と自然の共生〜」へと深化。
唐津Farm&Foodは、佐賀県初の自然共生サイト「相知町横枕自然共生区域」として、プロジェクト全体に参画しています。
APUインターンシップ:ネイチャーポジティブクリスマスに向けたフィールドワーク
2025年9月15日、唐津Farm&FoodはAPU(立命館アジア太平洋大学)サステイナビリティ観光学部の学生と、大丸・九州探検隊の皆さんを迎え、佐賀県内の自然共生サイトを巡る視察プログラムを実施しました。
参加したのは、日本・タイ・ミャンマー・インドネシア・中国出身など多国籍の学生たち。 九州のSATOYAMAを舞台に、「自然共生」と「観光」「ブランディング」のつながりを学ぶインターンシップです。
訪問した自然共生サイト DAY1:佐賀
唐津・横枕(相知町横枕自然共生区域)
横枕農園で育つナスや「自然共生サイト米」、 唐津ミツバチプロジェクトの養蜂エリアを視察。 地域住民と協力しながら、「生物多様性×ブランディング」やサステナブルツーリズムに取り組む現場を体感しました。
武雄・たのしい農家 お百笑さん
自然共生サイトで採れた食材を使ったランチを味わい、 梅仕込み体験や農村ツーリズムの取り組みを学びました。
「食」と「環境保全」を一体として伝える実践は、サステイナビリティ観光の良質なモデルとなっています。
伊万里・駒鳴の里山
湿地ビオトープや二次林を歩き、希少な両生類や昆虫が息づく生態系を観察。
里山保全の現場を、自分の足で確かめながら学ぶ時間となりました。
大丸福岡天神店「ネイチャーポジティブクリスマス」
大丸福岡天神店では、毎年約220万人が来店するクリスマスシーズンに、環境メッセージを発信するシンボルツリー企画を行っています。
2025年のテーマは「ネイチャーポジティブ」。
九州・沖縄に点在する47の自然共生サイトの活動を紹介し、福岡・天神の中心から「自然の再興」を伝える試みです。
ツリーには、大分県の自然共生サイト「田島山業」が山の保全のために行った間伐材を活用。
伐られた木々は無駄になることなく、新たないのちとしてクリスマスツリーに生まれ変わり、来場者の心をやさしく照らしています。
横枕から届けた“ネイチャーポジティブ”な恵み
唐津Farm&Foodは、相知町横枕自然共生区域・横枕農園で収穫した「自然共生サイト米」や、「唐津ミツバチプロジェクト」のニホンミツバチのはちみつを展示販売しました。
販売には九州大学の学生や唐津南高校の卒業生も参加し、 若い世代がネイチャーポジティブのストーリーを自らの言葉で来場者に伝えました。
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自然共生サイト米ついて詳しくはこちら
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唐津ミツバチプロジェクトついて詳しくはこちら
Re:f Futaba Factoryとのコラボレーション
大丸福岡天神店(九州探検隊)、雙葉高校「3mago」、唐津Farm&Foodの共創プロジェクト
「Re:f Futaba Factory」では、アップサイクル素材を活かしたFutabaキーホルダーを制作。
点灯式当日はフォロワーの皆さまへのプレゼントとして、多くの方に手に取っていただきました。
APUインターン生によるステージ発表
会場ステージでは、APUのインターン生も登壇。
タイ出身の留学生が、日本語で相知町横枕自然共生区域の取組を紹介しました。
多文化の視点から語られるSATOYAMAの魅力は、多くの来場者の心に残る時間となりました。
九州からアジア、そして世界へ—レガシーとしてのネイチャーポジティブ
環境省からは、「これだけ多くの自然共生サイトを民間企業が集めたネイチャーポジティブなイベントは全国でも前例がない」との言葉をいただきました。
九州初の試みに、佐賀県初の自然共生サイトとして関わることができたことを、私たちは大きな誇りとしています。
対馬市との連携や、そこから生まれた企業との共創、海洋プラスチック問題をきっかけとした大阪・関西万博での登壇・ワークショップなど、人と人とのつながりは、まさに「レガシー」として広がり続けています。
これからも唐津Farm&Foodは、風光明媚な唐津の自然共生の取組を、九州から、そしてアジア・世界へ。
ネイチャーポジティブな未来へ続く“いのちの光”を、みなさんとともに育てていきます。